7’s blood 瀬尾まいこ

「卵の緒」に収録されている。

高校生の七子と小学六年生の七生。
七生の子供らしくない行動が気に入らない七子は、
わざとらしくて吐き気がすると七生に言う。
七生はここで始めて七子に口答えする。
「子どもだからだよ」
この返しも大人びているんだが、ジンと来た。

七子と七生はお父さんが同じでお母さんが違う。
本妻は七子の母親。七生の母親は愛人。
七生の母親が殺人を犯して刑務所に入ってしまった。
そして七子の母親が引き取った。直後七子の母親は
病気で入院することになり、二人での生活が始まる。
父親は他界しているといった状況。

当初から何かと気遣いする七生に違和感を感じていた
七子の感情が爆発した瞬間。また七生も本心を言わなきゃと
思った瞬間。ここから二人は理解し合っていく。

この場面で自分も読んでいて一安心できた。
仲が悪いまま話が進むのは嫌だったから。
そしてラストにまたジンとくる瞬間が待っている。
いいよ。瀬尾まいこの作品は暖かくて!

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