砂の王国(下) 荻原浩
証券会社をリストラされ、ホームレスとなった中年が、
競馬で当たったお金を軍資金にして、宗教団体を作り
一度は成功する話。
ところが下巻になって、この宗教団体の創始者が裏切り者として
自ら作った団体に追われることになり、またホームレスに転落する
ことを予想させるところで話が終わった。
だから砂の王国なんだろうけど、こんな終わり方ってあるだろうか?
途中まで面白かったのに、読み終えた今、虚しさが広がった。
カバーのあらすじ説明で慟哭という言葉があったので、
どれだけ感動させてもらえるのかと期待しての本の選択だったので
かなりがっかりした。
編集者はよくこれで出版したなと疑問に思う。
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