品のある顧問さん。
毎週木曜日に出勤する。
その帰りは最寄り駅まで車で送るのが私の役割。
この時間が至福!
会話で心が洗われる。
当初は後部座席に乗ってもらっていたのが、
いつのまにか助手席に乗るようになった。
距離が近くなった?
その顧問さんの気遣いを更に感じた出来事があった。
この日は私の上長も事務所に来ており、帰りが一緒になった。
気分は最悪。大嫌いな上長にこの至福の時間が奪われて
今まで以上に嫌いになった。
ところがこんな気分が一新されるような事を顧問さんはしてくれた!
この日、顧問さんは奥さんからお使いを頼まれて、
駅の近くのパン屋で食パンを購入する日だった。
食パンを買う日は私にも買ってくれる。必ず。
一回遠慮したことがあった。さすがに毎回だと悪いなと思って。
そしたら『どうして?』遠慮しないでくださいって言われたので、
それ以来断っていない。そんなに安いもんじゃんないんだけど。
いつもなら駅のロータリーに入る前にパン屋の近くに車を止め、
一旦顧問さんを降りてもらって、私は車をロータリーに止めて、
パン屋まで走って行き、店に外で待っている。
でもこの時は上長が同乗していたため、顧問さんも
ロータリーで降りた。
その前に膝を突かれ、今日はパンを買う日なので後で来てくださいと
小声で言われていた。なのでいつもの通り途中下車すると思いきや、
遠回りを選択された。
結果私の方が先にパン屋に着くことになった。
自分の気遣いが足りず申し訳無かったなと思って謝ったら、
そうじゃなくて、上長と一緒に降りた方がいいと
判断したとのことだった。
角が立たないようにって言ったかなあ。
とにかくそうした方がいいと思ったと言っていた。
確かに週一回で安くない報酬を得ていてということで
謙虚な姿勢になっているのかも知れない。
けどどうだろう?
自分なら。
やっぱり一緒に降りる状況にして、しっかり挨拶をしてって
思うだろうか?
まあやるかも知れないが、この顧問さんの行動には感動した。
なんて気遣いの人なんだろう!
人たらしだよなあ。
魅力が一杯の顧問さん。
だから毎週木曜日が楽しみなのである。
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