混合診療がなぜ悪い?

私の勤めているクリニックは脳神経外科です。
でも自由診療で栄養療法外来も行っています。
栄養療法とは体の不調の原因が栄養不足にあると考えて、
不足している栄養を補充することで体調改善を図るというものです。
代表的なのは鉄の補充です。鉄が十分補充されると頭痛・貧血の症状が治まる傾向にあります。

さて混合診療とは一つの疾患に対して保険診療と自由診療を行うことを言います。
外国では認められていて日本では認められていません。その理由が次の2つになります。
1.個人の経済状況によって受けられる医療に差が出てきて不平等になる
2.自由診療には安全性・有効性が確認されていないものがある

混合診療とはどういうものか上記の範囲では納得していないけど理解しているという体で
これは解消できないかなと思うところがあります。

1.患者様の二度手間
保険診療と自由診療の両方を受診している患者様は一日で両方の治療を受診することができない点。
私の勤務先のクリニックではこう判断して患者様に周知しています。会計を分ければ済むことなのでは?
この点が最も心苦しい。

2.保険診療の範囲内での薬の量の見直し
例えば鉄不足と診断した患者様に保険診療で提供できる薬の量が決められていること。
これっぽっちじゃ栄養素なんか補充できないと医師は言っています。
逆に言えばしっかり充足するくらい投与すれば症状が回復する確率が高いと言う。
結局サプリを勧めて購入する人としない人が出てくる。
これは不平等な医療の提供ということにはならないのか?

3.安全性の確認
果たして確認をしているのかなあ?

4.健康診断の是非
現状の健康診断での適正範囲が老いも若きも一緒くたである
高齢者なら血圧が高いのは当たり前。それを若い人と同じ基準で判断するのはおかしくないだろうか?
血液検査も栄養解析があれば個人で対策をとることもできて病気の予防にもつながると思う。

病気が治らない原因には、治療以外のことに大いに起因していると思えてなりません。
でもそんなことしたら患者様が減少してますます病院が減っていくかも知れませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました